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第24回《童話と音楽(ラヴェルの魅力①)》M・ラヴエル:マ・メール・ロワ


 2月になると年度末も近づきなんとなくやる事やイベントが増えています。そんな中今年は素敵な芸術祭に参加することになっています。第11回横浜山手芸術祭で山手地区にある洋館の一つベーリックホールでフルートとチェロとピアノによるトリオコンサートを開催します。「フランスのエスプリ」と題してパリのサロンで行われた音楽や文化の交流にスポットを置いたトークコンサートを開催いたします。2月17日(金)の夜、お時間ある方は是非お越しください。と言うことで今回のコラムではコンサートでもやるこの曲をご紹介します。文学と音楽の融合、ラヴェルの『マ・メール・ロワ』です。

 この曲は、マザーグース(英米を中心に親しまれている童話)を題材として作曲されたもので、元々はピアノ連弾の為に、後にオーケストラの為に作曲された作品。子ども好きのラヴェルが友人夫妻の子どもが弾くことを想定して作曲、プレゼントした可愛らしい5曲の小品からなる組曲です。それぞれの曲に題名がつけられ、そのストーリーを思わせる音楽がとても魅力的で、絵本を読み聞かせをしている後ろで、生演奏のBGMを付けている様な暖かい感じがします。特にオーケストラ版では、ピアノ版よりも表現が繊細でドラマティックなサウンドを聴くことができます。映画音楽の要素すら感じられる程映像的な音楽です。ちょっと童心に帰って想像力を膨らませながら、『マ・メール・ロワ』を楽しんでみては如何でしょうか?

・ 第1曲 眠れる森の美女のパヴァーヌ
・ 第2曲 親指小僧(一寸法師)
・ 第3曲 パゴダの女王レドロネット(パゴダは中国製の首振り陶器人形の事)
・ 第4曲 美女と野獣の対話
・ 第5曲 妖精の園
 なお、演奏会ではオーケストラ版を元に自分達でアレンジしたフルート・チェロ・ピアノの為のトリオバージョンでお楽しみ頂く予定です。又、友人の声楽家さんにもお手伝い頂き素敵な語り付きでお届けいたします。まさに文学と音楽の融合です。是非、起こしください。

2017年2月15日(水)